インターネットが登場し、オンラインでショッピングをするという行為も当たり前になり、Eコマース市場は毎年成長を遂げています。本記事では、各メジャーECプラットフォームについて調べながら、優れたECサイトはどこなのか、探っていきます。
買い物に費やす時間の増加
総務省の「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、「平日に最も利用するメディア」において、2021年に初めてテレビを抜いてインターネットが1位になりました。
また、2022年のIRISデータラボの「オンラインでの買い物に費やす時間」に関する調査では、直近3ヶ月でEコマースを利用した人が全体の66.2%、1週間に1回以上」利用している人が42.7%となり、オンラインでの購買行動が日常的に行われていることがわかります。
Eコマース各カテゴリの市場規模とEC化率
Eコマースは大きく3分野に分かれており、それぞれ「A:物販系(市場規模13兆2865億円)」「B:サービス系(市場規模4兆6424億円)」「C:デジタル系(市場規模2兆7661億円)」となっています。
「A:物販系」においては、書籍・映像・音楽ソフトカテゴリが最もEC化率が高く(46.2%)、続いて生活家電カテゴリ(38.13%)、生活雑貨・家具・インテリアカテゴリ(28.25%)となっています。
「B:サービス系」はチケット販売、フードデリバリー、飲食サービスの順で市場規模が大きく、「C:デジタル系」は電子出版、有料動画配信、有料音楽配信の順となっています。
ECプラットフォームごとの売上ランキング
では、ECプラットフォームごとで見てみると、どこに人気があり、売上が大きいのでしょうか。日本における大手「ECモール」は3つで、ひとつが楽天(売上:5兆118億円)、Amazonジャパン(売上:2兆5,378億円)、Yahoo!ショッピング(売上:1兆6,900億円)となっています。
次に個別の「ECサイト」で見てみると、同じくAmazonジャパン(売上:2兆5,378億円)が首位、そしてヨドバシカメラ(売上:2,221億円)、ビックカメラ(売上:1,487億円)となっています。当然ながら、幅広い商品を取り揃え、価格競争に勝てる大手が強みを発揮する結果となっています。
娯楽に費やす時間
冒頭の総務省の調査では、ゲームのショッピング、いわゆるオンラインゲームなど娯楽に費やす時間も増えており、日本人向けブックメーカーのおすすめなどにもまとめられているように、オンラインカジノの市場規模も増加しています。日本のオンラインカジノ市場規模は、現在67億ドルで、2027年までに101億ドルまで増加すると予想されています。SNS含め、オンラインで過ごす時間自体が増えていることから、今後さらに成長していくと見られています。
いずれは1日のほとんどをオンラインで過ごす未来も
最近ではゲームやSNSだけでなく、オンライン上の仮想世界である「メタバース」を作る動きも活性化しており、ますますインターネットに接続した状態で過ごす人が増えていくと考えられます。むしろ、どんどん現実と仮想世界の区別がなくなっていくのかもしれません。今後のEコマース、ショッピングのあり方の進化がとても楽しみですね。